かっこつけてんじゃないよ、普段は海老のシッポの中食べるくせに

先月末、大阪へ何日か滞在するため大荷物を持って出掛ける日、部屋の隅で1センチにも満たない控えめな黒クモを発見しました。
私の部屋は4階以上にあるので虫が入ってくることはまずないとふんでいた分、やや驚きを隠せず『今はお昼だがお昼のクモの縁起はどうなんだろう』と悩みつつ暫くそのしぶとさに見入っていました。
しかし私もそんな余裕はあまりなくしばらくすると新幹線の時間も近付き、結局クモをどうすることもできず家を出ました。
若干せわしい数日が続き、名古屋経由でトーキョーの我が家に着いた時にはそんなクモの存在など当に忘れ、つかの間の休息をとろうと布団に横になった時……
彼はいました。
そう、クモが布団の横の壁でカサカサとうごめいておりました。
そう、まるで私がそこへ戻ることを知っていたように。
そう、旦那の帰りを待つしおらしい妻のように。
そう、飲み屋で散々飲んだ後のあのシンプルなお茶漬けのように。
彼はそこにいました。
私は涙が出そうでした。
ひとりぼっちの私に、帰りを待ちわびる存在がいることに。
思わず抱き締めたくなりましたが、それは彼の今後の生命活動を大きく左右するので、抱き締めたい衝動を抑えただただ見つめておりました。
そんなこんなで、一気にクモちゃんに愛情が湧いた私は彼と一緒に生活していくことを決めました。
愛に壁は無いわ!
まきちゃんぐ

